やわら車海老こそ最強の車海老
やわら車海老とは、脱皮直後の殻がふにゃふにゃの柔らかい車海老で、殻を剥く事なく色んな料理にそのままの状態で使えます。
個人的にはこのまま串に刺して、丸焼きにして頭からそのまま食べるのが好みですが、柔らかく通常の車海老とは全く違った味わいでとても美味しい!
脱皮直後のやわら車海老は、かなり弱く死にやすいので、活きたまま出回ることは100%ありません。
そもそも、水温が10℃代後半までは、網カゴにエサを入れ、一晩つけて採れる為、弱っている脱皮したてのやわら車海老は入ってこない為とれません。
水温が低くなってくると、砂の中で冬眠したままでエサをあまり食べなくなって来る為、網カゴに入ってこなくなる為、微弱な電気の流れる網カゴを船でひっぱりながら、電気で車海老を驚かせて砂から出して取ります。
このとり方の場合にのみやわら車海老も一定数取れます。
また、10度前後まで水温が下がって来ると、一切エサを食べず、脱皮そのものをほぼしなくなるので、今の時期がやわら海老が一番採れやすい時期になります。
活きたままのやわら車海老をその場で活きたまま串焼きで食べれるのはある意味特権ですが、ある程度数がある場合はこれを瞬間冷凍したりすることもあります。
とてもレアな車海老でほぼ市場では出回っていないので、瞬間冷凍品でも売りに出せば需要はありそうですが、色々条件が厳しいので、なかなか商売にするには難しい商品ですね。